「足の長さが違います!」と言うのは、整体師の(商売上の)常とう句です。
そもそも「本当に足の長さはそろうのか?」という疑問
みなさまも感じられたことはあるでしょう。
一言でいえば、左右の足の長さ
「そろいます」
それも、おもしろいように 「そろいます」。
わたしはこの仕事に就く前、整体の学校(現 国際カイロ医学院 ※現在リンクなし。やってないのかな?)に約1年半通いました。
そこの学校で週に2日、整体や疾病にかんする座学と実技を勉強しました。
初めの3ヶ月は、基礎のコースで、筋肉をほぐすテクニックばかりの練習でした。
4か月目から、矯正(整体)のコースになります。
矯正のコースは毎回、骨盤矯正をする前に、練習台の人の左右の足の長さをはかります。
(※ただし、足の長さを比べるのは、骨盤の動きを確かめる検査の補足で、あくまで目安という位置づけです)
だいたいの人は、左足が0.5~1センチ右足よりも短いです。
そして、バスンと矯正をします。それからまた、練習台の人の左右の足の長さを比べてみると
これがきれいに ピッタリとそろっている んですよね、毎回。
初めは感動にも似た驚きを覚えました。
また、整体に底知れぬ可能性を感じさえしました。
でも、それも束の間でした。
カンの良い方ならおわかりでしょうか?
1 わたしは整体の学校で、週に2回1年半勉強しました。
2 もちろん、週に2回、矯正(整体)の練習をしました。
3 練習台の人(わたしも含め)の足の長さを比べると、足の長さは違っていました
4 矯正をすると、毎回、足の長さはそろいました
5 「よかった、足の長さがそろった。お疲れさまでした~また来週」という具合で
翌週になり、再び矯正の練習のため足の長さをはかります。
「どうやら、左足の方が短いな」→バスンと矯正→4 4からそして、5へ…
というような無限ループへ巻き込まれてしまうのです!
つまり、一時的に足の長さはそろえられますが、ずっとそろったままの状態でいることは無理なのではないかと思われます。(※もちろん他の整体術のことはわかりませんが)
まぁ、左右の足の長さ云々(+「骨盤がゆがんでますね~」)は、整体師の営業トークの一環だと思ってもらってけっこうだと思われます。
ですからわたしは、左右の足の長さを気にしている人に 「気にしなくて大丈夫ですよ~」と言っているのです。