言葉遊びのようになってしまうのですが、「整体をして腰痛が治る」ことは、よくあると思います。
ただし、「整体が腰痛を治している」かどうかはわかりません。
ヘルニアの7割は半年後に治る で述べているように、そもそも、ほとんどの腰痛は自然治癒するからです。
ですから、「整体が腰痛を治している」と考えるよりも、自然治癒の流れにうまく乗っかっていると考える方が論理的です。
しかしながら、自然治癒しない腰痛もあります。その場合、その腰痛を整体が治していることがないかといえば、それはないともいえません。(もちろん確率的には数%程度でしょうが)
また、NHK あさいち ぎっくり腰 2 で述べたように、腰痛は、ストレスからくるものがほとんどです。
そのため、気持ちの良い施術など、ストレス除去に効果的な施術であったならば、「整体が腰痛を治した」といえなくないでしょう。
整体術による機能的な回復、つまり骨盤のゆがみや椎骨(ついこつ)のズレなどを解消して、「腰痛が治る」ということはまずないと考えられます。
もしそのようなことで腰痛が治るのであれば、これほど多くの人が腰痛に苦しまずにすんでいるでしょう。
構造的な問題を解決して機能が回復する、いわば機械のメンテナンスのようなことで腰痛が治るのならば、もう腰痛はこの世から消えていなければ論理的におかしいと思われます。
(もしそれがそうであるならば、もうそれはそうではない)
整体で腰痛は治るのか?
わたしなりの結論としては…
・整体が「治している」かどうかはわからないが、腰痛は「治る」ことが多い
・でも、それは整体をすることによって、というよりも自然治癒によって治っていると言う方がふさわしい
といったところでしょうか。
もちろん、整体が腰痛を治していない、ということは実証できていないので、「整体で腰痛は治る」ということを全否定できないことはわかっております。( 悪魔の証明 )