2013年9月17日火曜日

ガンやアトピーが治る? 民間療法の“精度”をはかるモノサシ

アトピー改善の化合物発見 京大などグループ、マウス使い
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20130917-00000019-kyt-l26(※リンク切れ)

アトピー性皮膚炎のマウスの症状を改善する化合物を、京都大医学研究科の椛島健治准教授や大塚篤司研究員、アステラス製薬などのグループが発見した。内服することで皮膚が備える防護機能を高め、副作用もみられないという。米学会誌で17日発表する。

アトピー性皮膚炎は、皮膚の防護機能に異常が生じて異物が侵入しやすくなり、アレルギー反応が起こることで生じる。現在治療に使われているステロイド剤はアレルギー反応を抑えるが、副作用が生じることもあった。

グループは、防護機能の維持を担うタンパク質「フィラグリン」が多くの患者で少なくなっていることに注目。人の皮膚細胞を使った実験で、フィラグリンの合成量を増やす有機化合物を見つけた。アトピー性皮膚炎のマウスにこの化合物を飲ませたところ、6週間後に症状が大幅に改善、副作用も確認されなかったという。

椛島准教授は「アトピー性皮膚炎の治療では、(アレルギー反応という)『火』を消すよりも、まず『火』を起こさないことが大切。今回見つけた化合物は、火を防ぐ働きがある。10年後をめどに治療薬として実用化したい」と話している。

以上転載


整体の分野ではあまりないですが、健康や健康食品を扱う分野では、おうおうにして「これでガンが治った!」「こうすればアトピーは治る!」などというモノやサービスは、ちらほらと見られます。

もちろん、主張されているご本人が自分用に何かをしたり、飲んだり・食べたりするのはかまわないでしょう。
しかし、それを世間一般に広めるのはいかがなものかと思います。

ガンやアトピーの治療においては、本当に藁にもすがる(藁をもつかむ?)思いの人がたくさんいらっしゃいます。
ですから、そのような人たちの心情につけこむような行為は、いくら違法性のない商行為であっても、ちょっと許されるべきものではないと個人的には感じてしまいます。


しかし、そのような商行為が成り立ってしまうのは、当然のことながらそれを求める人がいるからです。
もちろん、前記のように困り果てて、「ダメでもともと…」という人が、ほとんどなのでしょう。

でも、厳しいことを言うようですが、本当に効果のあるものは、ネットの中で埋もれていたり、小さな出版社から本として売り出されたりはしないと思うのです(;^_^A


なぜなら、本当に価値のあるものならば、どうしても大きなメディアが先に報じ、そのことが世間に知れ渡ってしまうと考えられるからです。

上のニュースはまだマウスの実験段階ですが、本当に効果があるものが見つかれば、新聞やテレビなどで大騒ぎになり、ネットや雑誌の片隅でくすぶっているということは考えられません。

ですから、「もしそれがそうであるならば、もうそれはそうではない」となってしまうのです。

つまり、もしそれがアトピーに効くならば、それは新聞やテレビで取り上げられていて、すぐに世間知となり、よほど世情に疎くないかぎり、誰もが知るところのものとなってしまい、ことさら「これはアトピーに効く!」と騒がれることがなくなってしまうのです。


もちろん、ガンやアトピー自体まだはっきりとした原因などもわかっていない病気です。
ですから、世間で話題になっていないものでも、治癒する可能性は捨てきれません。

ただし、常識的に考えれば、上のようなニュースになったくらいのもの以外は、まず除外して考えるくらいのフィルターは必要なのではないかなと思います。