2013年9月4日水曜日

整体師と霊能者のトリックの相似性

事故現場の写真を霊能者に見せ「霊が原因なのか?」と鑑定を依頼。それを受けたのが、日本霊能者連盟に所属する霊能者・静香さんだった。そこで取材を申し込むと、彼女はこう答え始めた。

「8月9日だったと思います。テレビ局のスタッフから2枚の事故現場写真が送られてきました。そこで霊視をしてみたら……写っていたんですよ。トンネルはいろんな霊魂だらけ。特に生霊が多かったですね。この生霊たちが矢作さんのバイクに襲いかかり、ハンドルを動かし、タイヤを持ち上げたようです」

だが、この鑑定結果はなぜかオンエアされず“封印”された。TBS広報部に問い合わせたところ、「番組制作の過程については、従来よりお答えしておりません」とのことだったが……。静香さんは、こう打ち明ける。

「発端は、矢作さんと仲がよかった男性への対応です。矢作さんは酔った勢いでこの男性にきつい言葉をぶつけてしまい、恨みを買っていたようですね。つまり、この男性の『アイツに悪いことがおきればいいのに』という怨念が生霊たちに悪さをさせ、事故を引き起こしたのです。命を奪うほどの思いではなかったので、大事には至りませんでしたが……」

意外だった“事故の真相”。彼女は、さらにこう警鐘を鳴らす。

「今回の事故で、いったん恨みは消えたみたいです。だから矢作さんは、現在は何も憑いていない“きれいな状態”。仕事の運気も上がっていくことでしょう。しかし、また同じように恨みを買うことがあれば、そのときは骨折ではすまないかもしれません」

『おぎやはぎ』矢作兼 テレビ局が封印したバイク事故の真相 より


う~ん、ズルイなぁ(;^_^A

整体の論法 もズルイけど、やはり、本家(?)の霊能者さんの物言いは、とりわけてズルイと思います。


>命を奪うほどの思いではなかったので、大事には至りませんでしたが

これって思いきり恣意的ですよね??
「思い」という目に見えないものを、はかれるはずもなく、結果的に

命が助かれば→「命を奪うほどの思いではなかった」

絶命していれば→「命を奪うほどの思いだった」

で、なんの説明にもなってません。
さらに

>また同じように恨みを買うことがあれば、そのときは骨折ではすまないかもしれません

と締めていますが、これがよく読めばまったく意味をなしていないというのが、占いや霊能力者の真骨頂です。

仮に何かしらのアクシデントが矢作さんに起これば

→ほら、わたしの言ったとおりでしょ?

となり、何も起こらなくても

→ほら、わたしの言ったとおりでしよ?

となってしまうのです。つまり、この人の占い、というか霊視は、どちらに転ぼうが当たることになるのです。
このようなテクニックというか、言葉のトリックを駆使しているのが、かの業界です。
そして、その 孫くらいの位置 に整体もおります、と勝手に思っています。

どっちに転んでも、話者の言う通りになるような物言いをするときは、ちょっと眉につばをつけて、のぞんだ方がよいかと思います。