2013年9月27日金曜日

年少者のスポーツと整体治療 2

ほんの数日前に「年少者のスポーツと整体治療」という記事を書いたのですが、ひょんなタイミングで、中学生のお子さんをもつお母さんからのご相談を受けました。

ある整骨院で、子どもに“オスグッド”の治療を受けさせようと思っているのだが、評判など知らないですか?という質問です。

個別の治療院のことはわかりませんので、お答えしようがなかったので、その整骨院のフランチャイズ関係の話をして、お茶を濁させていただきました…。

というのも、そもそも、年少者への治療に関しては、言葉の使い方がものすごく難しいのです(;^_^A
普段、あまり言葉を選ばないわたしですが、こと「子どもさん」関係になると慎重な物言いにならざるをえません。

なぜなら、お母さまがたは、自分のこと以上に、子ども、特に男の子の場合、神経質になっているからです。

まぁ、オスグッドなるものを、わたしが勉強していないので、お答えしようがなかったというのが、全てということにしておきましょうf^_^;


なぜ、わたしが「オスグッド」なるものの勉強をしていないかというと、する必要がないと思ったからです。
もちろん、なにかの際に一瞥したことくらいはあります。

もちろん、大人になっても「オスグッド」で悩んでいる人でもいれば、わたしだって勉強します。
でも、大人には見られない症状なのです。

つまり、年少者特有の症状ということになります。
年少時に発症し、大人になっても治らないという病気では、もちろんありません。だって、大人で悩んでいる人はいないのですから。


【脛骨結節(お皿の下の骨)が徐々に突出してきて、痛がります。時には、赤く腫れたり、熱を持ったりします。休んでいると痛みが無くなりますが、スポーツを始めると痛みが再発します。
発育期のスポーツ少年に起こりやすいのが特徴です。

10~15歳の成長期の子供が、跳躍やボールをけるスポーツをし過ぎると、発生します。

成長期の一過性の病気で、成長が終了すると、多くは治癒します。この時期はスポーツを控えることが大切です。】

「オスグッド病」 日本整形外科学会 より


つまり、これは自然治癒するもので、整形外科的にはあえて「治療」はしません。

だから、逆にどうして整骨院関係は「オスグッド」の治療をするのかがわかりません。
処置としては、安静や静養が一番なのです。

しかし、なぜか治療をして、治そうとするのです。この辺に年少者のスポーツに関する不可解さがあると思うのです。


みなさんは、アルコールを飲みすぎて体を壊したという人がいたら、なんとアドバイスしますか?
おそらく99%の人が「お酒をやめなさい」というでしょう。

それでは、運動のしすぎで体を壊している年少者には、なんとアドバイスしますか?
これがおかしなことに「治療しよう」となるのです。

いやいや、運動のしすぎで体がおかしくなっているのだから、とりあえす運動をやめるのが一番のはずです。
でも、運動はそのまま続け、なんとか治療して、体を保とうとするのです。

これはいったいどうしてなのでしょうか?
頭でっかちの文化系のわたしには、その論理構造がさっぱりわかりませんf^_^;


※もちろん、面と向かってこんな話はしませんよ。
ただ、本音はこんな感じですので、年少者のスポーツの話をしていて、わたしが苦い顔をしていたら、こんな心情だということを察していただけると幸いですm(__)m


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