2013年9月11日水曜日

『しつこい腰の痛みを治す本』 井須豊彦


2013年3月の初版ですので、情報はほぼ最新の腰痛情報だと考えてもよさそうです。
整形外科の先生が監修をされているので、医学的な処置や治療法だけでなく、“腰痛”という症状そのもの、また、“腰痛”とのつき合い方などにもふれていて、広範囲の情報が網羅されている感じです。

まだ、お手元に腰痛関連の本がない方や、何か腰痛に関する本をお探しの方には、ちょうどよい1冊になっていると思われます。

以下、気になったところをメモ書き....〆(・ω・。)


腰痛治療の限界が悩みを深める(P14)

なんとか痛みをとってほしいと、病院、鍼灸・整骨院、カイロプラクティックなど、多くの施設を転々としている人も少なくないでしょう。たまたま、功を奏することもありますが、思うような治療効果が得られないと、治療者側への不信感が募ります。その気持ちが、症状を強めたり、長引かせてしまうこともあります。

~これは ペインクリニック でも、同様のことが言われていましたね。治療に関して、お医者さんが抱く共通の認識なのでしょう。

患者さん側の問題(P15)
・原因がわからないはずがないと思っている
・すぐに痛みをとってほしい、とれるはずだと信じている
・症状がすべてなくなる以外、治療の効果を認められない

~このような患者さん(整体師にとってのお客さま)の医者への潜在的な不信感があるから、民間療法が成り立っているともいえます。


朗報!解明が進む治療可能な原因(P18)

<画像検査ではわからないが、ていねいに診察すれば診断が可能。
適切な治療を行うことで、症状を改善することができる>

梨状筋症候群 おしりの筋肉が痛み、末梢神経をしめつけたりする
仙腸関節の機能障害 骨盤の関節の動きが悪い
上殿皮神経障害 おしりの表面に近い末梢神経が圧迫されている

~上のような症状から来る腰痛ならば、これは施術によって改善できそうですね。
このような場面では、整体師は活躍できそうです。…あれ、でも整体師って治療できないのでは??


すぐに病院に直行したほうがよい症状を見分ける(P24)

・じっと安静にしていても強く痛む
・会陰部に違和感がある
・両足のしびれやマヒがある
・排尿障害がある
・発熱がある