2013年12月14日土曜日

『こんな健康法はおやめなさい』 中原英臣


アンチ“〇〇健康法”の急先鋒の先生ですね。
基本的には、「それは医学的根拠がない」で一蹴です(;^_^A


血液サラサラの怪

「アスピリンは、一般に鎮痛剤や解熱剤として販売されていますが、血をサラサラにしてかたまり(血栓)をできにくくする効果もあるのです。
こうした効果に優れたアスピリンなどを「抗血栓薬」といいます。」(P25)

血液サラサラの効果って、普通に医者の人も言うので、これだけは「本当なのかな?」と半信半疑の状態でした。

でも、この本にもあるように、タマネギや黒酢に、そんなに血液サラサラ効果があったら、手術などの際に間違いなく先生から

「あなた、もしかして黒酢は飲んでないですよね?」

などといった質問はされるはずです。
※もちろん、アスピリンの服用の有無は聞かれるそうです。


怪しい健康法の4つの手口

1 健康によいイメージがあるものを取り上げたり、2つ以上を組み合わせて、効果を大げさにアピールする

2 効果があるかないかわからないものを勝手に「効果がある」と主張する

3 「効果があるかもしれない」程度のデータでもあれば、効果など実証されていないのに「効果があった」というデータにしてしまう

4 一般にあまり知られていないものは、名称や由来を「それらしく」して健康によさそうに装う

(P117)


結局のところ、何が健康にはいいの?ということになりますと、突き詰めると

・適度な運動
・正しい食事

の2点になるようです。

まぁ、この「正しい食事」に一手間、二手間を加えて「健康法」にしちゃうんでしょうけどねf^_^;
中原先生の主張される正しい食事とは、「野菜の摂取」と「適正な塩分摂取」です。

これは広く言われていること(交絡)で、「トマトが体によい」、「タマネギが体によい」のではなくて、「野菜が体によい」のです。


ダイエットに関しても言及されていますね。


そこで本当に肥満の予防に役立つ、医学的根拠のあるダイエットをあげてみると、

・ダンベルダイエット
・ビリーズブートキャンプ
・1日2食ダイエット
・スロートレーニング
・ピラティス
・レコーディングダイエット
・ストレッチダイエット
・加圧ダイエット
・サーキットトレーニングダイエット

などでしょうか。(P127※加工あり)


結局のところ、運動が一番の肥満防止ですし、「これを食べれば痩せる」というのは医学的にはありえないということなのでしょうね。

その中で「レコーディングダイエット」を挙げているのは、少し意外でしたね。
医学的(心理学的)な根拠を見出しているのでしょうか?





> 『テレビじゃ言えない健康話のウソ』  中原英臣