2013年12月4日水曜日

慢性腰痛にはシェ―体操?

Q:さほど重くはないと思いますが、慢性的に腰痛があります。
自分でできる、何かよい改善法がありましたら教えてください。(42歳・電子部品会社勤務)

 
A:私が患者さんに指導している方法の一つに、『さとう式リンパケア』があります。
これは、愛知県の歯科医師、佐藤青児先生が顎関節症の対処法として開発しました。
筋肉を緩めてリンパの流れを改善するメソッドで、温める部位によって腰痛にも効果があります。

この『さとう式リンパケア』は、他のさまざまな療法と大きく異なる考え方に基づいています。
それは、体の中にある“空洞のバランス”を整えるというもの。

人間の体は空洞(腔)でできた筒のようなもので、口腔、胸腔、腹腔という三つの空洞(腔)と、それを取り囲んでいる筋肉によって支えられています。
その空洞のバランスが円筒形に近ければ近いほど、体のバランスが整っているということになります。
そして、このバランスが崩れることで、さまざまな不調が現れます。

腰痛に関しては、骨盤の位置が悪かったり、腹筋や背筋が固く緊張していたりしますが、これは「腹腔のバランスが悪い」状態です。
この状態では、腰に負担がかかるため、腰痛が発生しやすくなるわけです。

そのバランスを整えるために、腹腔を包む筋肉、つまり、お腹や背中、お腹の奥深くにある筋肉を緩めます。
すると、それに連動して骨盤の位置も調整でき、腰痛が改善します。



以下リンク元では、「シェー体操」の具体的なやり方が書かれているのですが、いかんせん文字情報だと非常にわかりづらいです…。

というわけで、百聞は一見に如かず↓



横向きになって、足を自転車こぎのように、ぐるぐる回すような感じです。
気持ちの良いゆるい感じのストレッチといったところでしょうか。


>『さとう式リンパケア』は、他のさまざまな療法と大きく異なる考え方に基づいています。
>それは、体の中にある“空洞のバランス”を整えるというもの。

他のさまざまな療法と異なる考え方をするのは、もちろん構いません。
ただし、「“空洞のバランス”を整える」という理論が果たして正しいかどうかはわかりません。

正しいかどうかがわからない理論を正しいという前提で話をしてしまうと、ちょっとこれは危険なのではないのでしょうか?(;^_^A

しかも、「専門医に聞け!」のタイトル通り、質問にお答えになっているのは、整体師などではなく、正規のドクターです。

「自然療法や代替医療をはじめ、水素温熱免疫療法や再生医療(臍帯血幹細胞治療)などの高度先進医療を実践。」

ドクターにもいろいろな人がいるということでしょうか。
まぁ、それを前提に我々は心して情報を読み取るべきだということでしょう。

どんな職業の人が言っているかは、もちろん、重要な第1のフィルターです。しかし、その肩書きだけで判断するのは、ブランド信仰とかわりませんので、注意は必要でしょうね。