2014年4月6日日曜日

妊婦と温泉&妊婦と足ツボ

環境省は3日、温泉の入浴を避けるべき禁忌症から32年ぶりに「妊娠中」の文言を削除することを決めた。妊婦が温泉に入ると悪影響があるという科学的根拠がなかったためで、今後は妊婦も安心して温泉を楽しむことができそうだ。

昭和57年に定められた現行基準には、禁忌症に重い心臓病などとともに「妊娠中(特に初期と末期)」という項目が含まれている。ただ根拠は不明で、専門家にあらためて調査を依頼した結果、温泉浴が流産や早産を招くといった医学論文や研究はなかったという。

3日の環境省の有識者委員会で、入浴時の注意事項を定めた温泉法の基準見直し案が了承された。温泉施設の脱衣所などの掲示からも削除するよう、今年夏までに都道府県に通知する。

今回の見直しではストレスの多い現代社会の実情を反映させ、温泉の効用に当たる「適応症」に睡眠障害やうつ状態、自律神経不安定症を新たに盛り込んだ。

妊婦の温泉入浴OKに 「禁忌症」から32年ぶり削除 環境省 より


われわれの施術業界にも、これに非常に似た禁忌のケースで、「妊娠中の足ツボ」があります。
※そのことに関して詳しくは → 妊婦さんに「足つぼ」をしてはいけません!

妊娠中に足ツボの施術を行うと、流産や早産の可能性があるために、してはいけない…という理屈です。
当然、子宮などのツボがあるために、その箇所を刺激すると反応してしまうというわけです。

もちろん、科学的・医学的な根拠は…あるわけないですよね(;^_^A
だって、足ツボをふくむ“ツボ”自体に科学的な根拠はないのですから…。


おそらく、構造として、原因をそこに求めたい人が多くなった結果、温泉や足ツボが流産や早産の原因とされてしまったのでしょう。いわば、『冤罪』です。

流産や早産は、何もしなくてもある一定の確率で起こってしまう自然現象です。
しかし、ほとんど自分には起こらない現象でもあります。
そのため、不幸にもそのような経験をされた方は“犯人”探しをするのでしょう。
つまり、「(流産や早産の)原因は温泉だ!」「あの時、足ツボを受けたからだ!!」という人が少なからずいたのでしょう。

もしくは、まことしやかに広まった一種の「都市伝説」の類かもしれませんが。


温泉の場合は、このように環境省による正式な発表がありました。
しかし、足ツボの方はそのような公式な見解というものはありません。
わたし個人としては、足ツボも上の温泉記事の類だと考えておりますが、あくまで個人的な解釈ですので、責任はとれませんのでご了承くださいm(__)m