2012年4月1日日曜日

健康食品の種類


「トクホ」過度の期待禁物

(2012年4月1日 読売新聞)


 

「高齢者を中心に人気の高い「健康食品」。だが、使い方によっては、かえって健康を害する場合もある。
正しく使い、健康増進につなげたい。

 健康食品に明確な定義はなく、一般には「体によい」などとPRして販売される食品のことを指す。

 ただし、国の制度に基づく健康食品もある。ひとつは「特定保健用食品(トクホ)」。
「おなかの調子を整える」「食後の血糖値の上昇抑制」「脂肪がつきにくい」などの効果のいずれか1種類以上を持つとして国の審査を受け、認可される。

 もう一つは「栄養機能食品」。
人が生きていく上で大切な17種類のビタミンやミネラルのうちの1種類以上を含む。
トクホと違い、国の審査はない。

 トクホと栄養機能食品を合わせて、保健機能食品と呼ぶ。
国立健康・栄養研究所(東京)情報センター長の梅垣敬三さんは「健康食品は、保健機能食品とそれ以外に分けられるが、どれもあくまでも食品の一種。
医薬品と違い、病気を治す効果を国が認めたわけではない」と説明する。

 大阪府済生会野江病院はトクホを使う糖尿病患者について、食生活が適切か不適切かにグループ分けして血糖値を比較した。
すると、食生活に問題ありの方が明らかに血糖値の改善が劣っていた。「トクホの効果に過度に期待し、治療に重要な食生活の見直しや運動習慣がおろそかになるのでは」と同病院では分析する。

 梅垣さんは「どんなに優れた健康食品でも、それだけで病気が治ったり、健康になったりすることはありません。生活習慣を整えて初めて、健康食品の効果も期待できます」と話す。」
以上転載。


☆健康食品の種類☆

保健機能食品
特定健康用食品(トクホ)
トクホマークとともに、「おなかの調子を整える」、「食後の血糖値の上昇を抑制」、「脂肪がつきにくい」など、具体的な効能を包装に明示
~国の制度に基づく・審査あり

栄養機能食品
「栄養機能食品」の文字とともに、17種類のビタミンとミネラルについて、その商品に含まれる種類と量を包装に明示
~国の制度に基づく・審査なし


その他、いわゆる健康食品
機能性食品、栄養補助食品、健康補助食品、自然食品などの名前が付いている場合もあるが、国の制度に基づくものではない



健康の基本は、適度な運動、そして、腹八分目の食事ということですね。