ヤフー知恵袋に次のようなご質問がありました。
わたしは「マッサージやさん」ではありませんので、こちらで自論を述べたいと思います。
Q マッサージやさんに質問です。
その辺のマッサージやさんって、昨日フロムAかなんかで採ったバイトを今日現場で使うような世界ですか?
最近フリーで当たるマッサージ師がともかく素人で困ります。揉むとこの聞き取りとか説明とかはいちいちしつこく話してくるんですが、ともかくヘタクソ。どうしていいもんやら一定の揉み方はないし、しまいにはうつ伏せに寝たまま腰をバンバン力一杯叩いてくるし。
指名はいるんですが、ともかく時間が合わなくて無理です。
>その辺のマッサージやさん
これが、どの辺のマッサージやさんのことを指しているのかわからないのですが、おそらく この辺のマッサージやさん かと推測されます。
さすがに、昨日今日採用した人を、現場で使うことはないでしょうが、3日くらいというのは、聞いたことがあります…。
>最近フリーで当たるマッサージ師がともかく素人で困ります
言いたいことはわかりますが、よく読むと何を言っているのかわかりません。
まず、この方は誤解されていると思われるのですが、素人の「マッサージ師」はいません。
いるとしたら、素人の「素人」です。※あれ、余計意味がわからない(;^_^A
つまり、多くの人は、マッサージ師にマッサージをしてもらっていると思っているだけで、実は素人さんが「もみもみ」しているというケースがほとんどです。
だって、それがファストマッサージなのですから…。
>聞き取りとか説明とかはいちいちしつこく話してくる
聞くことは素人でもできます。というか、それしかできないので、どうしてもそこに重点が置かれます。
→FC展開しているクイックマッサージ店に行きたくない理由
今、ちょうど 『さらば、食料廃棄 捨てない挑戦』 という食料問題を取り上げた本を読んでいます。
例えば、キュウリ。
スーパーに並べられたキュウリは、どれも形よくまっすぐになっています。
しかし、当たり前のことですが、キュウリは植物なので、そんな形のまっすぐなものばかりではありません。そこで、形の不揃いのキュウリは廃棄されることになります。
さぁ、ここで問題です。
どうして、このようなことになってしまっているのでしょう?
ここには、生産者・提供者・消費者という3つのグループがあります。
1 生産者は、提供者(スーパーなど)が揃ったキュウリでないと買ってくれないと言います。
2 提供者は、形の悪いキュウリでは、消費者は買ってくれないと言います。
3 消費者は、少々形が悪くても買うという人もいますが、多くの人が手に取るのは、見た目(形)のよいものです。
4 「でも」と消費者は言います。「スーパーにそういったもの(形のそろったキュウリ)しか置いてないんだから、選びようがないでしょ?!」
ここでまた、1に戻ってしまい、以下ループしているのが、現状です。
ドイツでの話ですが、とてもおもしろいです。食料問題に関心のある方は、ぜひお読みください。
『さらば、食料廃棄 捨てない挑戦』
閑話休題
食べ物だけでなく、今のサービス業は、上と似たような相関図が多いように感じます。
マッサージ業界(※正確にはマッサージのようなものをしているサービス業界)も同様に、生産者・提供者・消費者のそれぞれが少しずつ今の状況を作り、固めつつあるのです。
生産者:リラクゼーション系の店で働く人(プロのマッサージ師から、ほぼ素人同然の人まで)
提供者:そこのオーナー
消費者:お客さん
誰が問題というよりも、上の三者が作り上げているように思います。
簡単に言えば、
・安いマッサージにかかりたいお客さん
・マッサージのようなものを提供し、うまくビジネス化しているお店のオーナー
・無資格でもできるマッサージの仕事をしたい人
という構図があると考えられます。
ですから、現状は誰の責任というよりも、生産者・提供者・消費者の三者の思惑が作り出した食料問題と非常に近しいものがると思います。
誰の責任でもなく、誰の責任でもあるといった感じでしょうか。
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