2012年3月16日金曜日

『美味しい食事の罠』  幕内秀夫



美味しい食事の罠―砂糖漬け、油脂まみれにされた日本人 (宝島社新書)
2007年第1刷発行。
管理栄養士、幕内秀夫氏著。
今日の食べ物は、砂糖油脂(あぶら) まみれです。
それはなぜか?
「美味しい」からです。
でも、それは脳が「美味しい」と思っているだけです。
からだに良いかといわれれれば、良いわけはないです。


1950年代  「タンパク質をとりましょう運動」
         「ビタミンをとりましょう運動」
1960年代   「1日1回フライパン運動」(P6、7)

~著者によると、国家的な啓発運動があったそうです。
いわゆるアメリカによる日本の洋食化の一環なんですかね。

   エネルギー(kcal)タンパク質(g)脂質(g)炭水化物(g)
マクドナルド
ハンバーガー
25112.78.530.9
マックフライポテト
(M)
4205.722.149.4
ケンタッキー
フライドチキン
23718.314.77.9
(P34)
~マックのポテトは、カロリー界のホームラン王ですねえへへ…


「油脂や砂糖というのは、脳にとって快楽物質であるため、食べ始めると止まらない、という要素があります。…(中略)…美味しいというよりも、気持ちいい状態といえるでしょう。」(P57)
~「美味しい食事の罠」は、食べ物がおいしいのではなく、脳が気持ちいいいと思える食べ物を食べている(もしくは、食べさせられている)ことにあります。

脂っこく、甘辛くして、うま味を加える、これが産業としての外食の王道です。