2012年3月25日日曜日

『曲がる腰にもワケがある』  井尻慎一郎



曲がる腰にもワケがある―整形外科医が教える、首・腰・肩のなるほど話
2011年第1刷発行。
井尻整形外科院長、井尻慎一郎氏著。


「腰痛は奥深い病気です。腰痛は、日常生活や日々の仕事などによる疲労や、なにがしかによる病気、ほかにもストレスなどいろいろな要因が複雑にからんでくるために、なかなか一筋縄では治りません。」(P2)
~肉体疲労としての腰痛だけでなく、精神的ストレスからも腰痛が引き起こされるのは、もはや当たり前の前提条件になっているようです。


「クリニックに来られる患者さんの中には、周りの人に「寝たきりになるよ」とか、「治らない」「しょうがない」「どうしようもない」などと、いわば呪いをかけられてて来られる方もおられます。医師は、病気やケガを治すのと同時に、呪いがかかっていればそれを解く、いわば陰陽師であるべきだと思います。肉体的にだけでなく、同時に精神的にも回復するお手伝いをするのが、医師の大切な役目だと信じています。」(P2)
~医学部出の先生が“陰陽師”であるべきならば、むしろ民間の整体師の方が、すすんで“安倍晴明”になるべきではないのでしょうか。


やはり“治る”腰痛治療というのは、次のようになってしまうということなのでしょうか。

「これは、絶対効く」という前もって刷り込まれた バイアス効果
「施術者による丁寧な応対」からくる カウンセリング効果
「施術者の自分の施術に対する信奉、及び被施術者の信奉」による 大いなるプラシーボ効果

整体や腰痛の勉強をするほどに、自分の施術法に自信を失くします…


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