2012年3月20日火曜日

『9割の腰痛は自分で治せる』  坂戸孝志



9割の腰痛は自分で治せる (中経の文庫)
2011年第1刷発行。
生理学博士、痛みの専門院院長、坂戸孝志氏著。


坂戸孝志氏…生理学博士、腰痛克服アドバイザー、緩消法開発者、東京「痛みの専門院」院長、社団法人日本健康機構理事長、腰痛アカデミー主宰。

生理学博士っていう肩書なんですけど、出身大学名が載ってないんです…
まさか、カイロドクターのように、なんちゃって博士号ということは、ないですよね??


「私は18歳のときから14年間、腰痛と格闘し続けました。「腰痛緩消法」は、腰痛の原因を調べ、筋肉や骨格を理解し、そして自ら克服法を発見して実践した、腰痛を根本的に治すためのただ1つの方法です」(P7)
~典型的な『これで9割治る』本ですね。

わたしはずっと腰痛で苦しんでいた
→どんな治療法も、効果がなかった
→しかし、この治療法に出会い、腰痛が治った
→これで、わたしの腰痛が治ったのだから、あなたの腰痛も治る

といったパターンです。
個人差や生活習慣、腰痛治療と腰痛改善の因果関係などは、もちろん完全にアウトオブ眼中です。
なつかしい響き。


「コルセットでできたすり傷のおかげで、「これで腰の痛みを少しごまかすことができた。ラッキー」と、誰にも理解していただけないような感覚になることも多く、あのときは少し精神的に不安定になっていたのではと、昔のことを思い返すことがあります。」(P23)
~きっと「精神的に不安定になっていたのでは」と、著者が言う通りなのでしょう。
そうであるならば、腰痛の原因がストレス性のものであり、ストレスが軽減・除去されることで、腰痛が改善・完治されたというのは、非常に理にかなっております。(※NHK あさいち ぎっくり腰 2
しかも、この方が提唱する腰痛緩消法は、非常にソフトタッチなストレス解消になりそうな自己施術法です。


「痛みの原因は、「筋肉の緊張」である。
そして腰痛の原因は、「腰の筋肉の緊張」である。」
(P26)
~腰痛は、そんなに単純ではないから、著者も腰痛が治るまで苦労されたのだと思うのですが…