察するに、今日のホメオパシーは
「200年前からある優れた療法で、イギリスやフランスでは保険適用になっているのですよ」という
バイアス
「レメディーを処方する際に、処方者が被処方者の話をよく聞くことによる」
カウンセリング効果
「処方者と被処方者の強い関係性、及び、処方者と被処方者の双法が、ホメオパシーを深く信奉することによる」
大いなるプラシーボ効果
という3つの集合体ではないのでしょうか。
整体やカイロプラクティックは、いわゆる代替療法です。
ホメオパシーも同じです。
代替療法になぜ“代替”という言葉がついているのか?
少し考えればわかるはずです。
代替療法と名前に療法こそついているものの、療法、つまり医療とは別物ということです。
代替療法の問題点は、医学的・科学的根拠のある分野にまで、侵犯するところにあります。
これは、ホメオパシーに限ったことではありません。
ただし、ホメオパシーの方がより危険度が高い可能性があります。
記憶に新しいところでは、与えるべきビタミンKシロップを与えず、いわゆる「レメディー」を用いて新生児を死に至らしめたとして助産師が訴訟を起こされた事件がありました。( 山口新生児ビタミンK欠乏性出血症死亡事故 )
海外では、乳幼児に3種混合ワクチンを接種させず、レメディーを与えたために、麻疹(はしか)が流行してしまった、という事例もあります。
以前も言ったことですが、
代替医療は、利用するものであって、利用されてはいけない
ものです。
とくに病気でない人が、より健康になるために利用する分には、代替医療は優れています。
副作用は0!(なにせ、プラシーボの塊ですから!)
副作用が0、というのは作用も本来は0というのが、原理原則です。
でも、人間にはプラシーボ効果という優れた魔力が効くのです。
これをうまく利用しない手はありません。
ただし、利用されてはいけないのです。
代替医療は、もはやビジネスとして確立している分野です。
どこかの国で保険がきくからだとか、どこかの国では国家資格だから、というのは、確たる保証になりません。
もはや利権や既得権がクモの巣のように張り巡っているのです。
最後に、
結局、ホメオパシーってどうなん?
ってことになると
ウィキペディアの ホメオパシー で、「以上終了」ってことのようです…。
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参考文献 『ホメオパシー入門』 松永昌泰
参照 ホメオパシー入門セミナー
ホメオパシー助産師のビタミンK2の問題が裁判になった