2012年2月2日木曜日

なんなのだろう ホメオパシー4

ホメオパシーは簡単にいうと、

ある物質は、それを摂取した場合

健康体のとき→ある病状と同じ状態になる。そうであるならば、ある病状になったとき→それは治る、という理論です。


まぁ、いかにも近代以前の論理の感じです。

「隠れたつながりという信念は、啓蒙運動以前には一般的で、近代以前における方法論の根底に必ずあった。つまり、まずなにを信じたいかを決めてからその証拠を探し、当てはまらないものはかたっぱしから退ける。これと対照的に、近代以降の理論は組織的な反駁に耐えられない限りなんの価値も認められない。」(P82)    『すすんでダマされる人たち』  ダミアン・トンプソン


また、この頃は プラシーボ効果 などの概念もなかったでしょう。
単純に考えても、ハーネマンの実験には、相当、バイアス とプラシーボが働いていると思われます。

つまり、これはこうであるはずだ、という強い信念が、ハーネマンに病気に似た症状を起こさせていた可能性は大きいと思われます。
※そのためか、今日では当たり前になっている 二重盲検法 を、ホメオパシー信奉者は受け入れようとしません。(詳しくは後述)


ハーネマンを弁護するつもりではありませんが、当時の医療は瀉血がメインでした。
血を出すために、わざわざメスでからだを切りつけることに比べたら、ホメオパシーを信じたくなる気持ちは十分に理解できます。

わたしだって、ハーネマンにすがると思います。

でも、それは200年前のお話です。
200年前の寓話じみた“医療行為”を、今でも信奉しているというのは、いかがなものでしょう?


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