2012年2月15日水曜日

『ネットで暴走する医師たち』  鳥集徹












ネットで暴走する医師たち

2009年第1刷発行。
ジャーナリスト鳥集徹氏著。
医療事故とそれに対するネット上での医師たちの行動を取り上げている。




・奈良県立大淀病院事件
・杏林大学割り箸事件
・福島県立大野病院事件

上記の医療事故とその裏で繰り広げられた、いわゆるネット医師たちの言動を追求しているものです。

まぁ、どの世界もそうですけど、品がよい人もいれば、そうでない人いるということですね。
(※もちろん、著者もそれをふまえています。)

わたしが思うに、人間って、ものすごい善人が5%くらいいて、それと真逆の極悪人が同じように5%。
残りの90%の人たちは、善人でも悪人でもない人たち。裏を返せば、善にも悪にも染まる可能性がある人たち。
というような感じなのではないのでしょうか?

だから、学校の先生だから、警察官だから、医者だから、善人である、もしくはあるべき、という論調は、好きではありません。
※新聞やテレビで、公務員の不祥事を大きく叩いて、さも全体がそうであるかのようにミスリードさせる論調。

人間なんてのは、いい人もいれば悪い人もいるのです。
自分は貧しい暮らしをして、億単位のお金を貯めて、ポンと寄付する人もいれば、死刑になりたいからと無差別に人を殺す人もいます。
そんな善人も悪人も、ごったになった世の中が、人間の世界なのです。


“医療事故”と呼ばれているものに共通しているのは

・やれることを全てやっているようには思えない治療

・誠意の感じられない術後の対応

です。

患者側も、医療にリスクはつきものだということは理解しています。常に100%の結果を求めているわけではないのです。
求めているのは、100%の処置であり、100%の誠意です。


参照  とりごろうblog
     一般社団法人全国医師連盟(リンクページ)