2012年1月24日火曜日

『治療をためらうあなたは案外正しい』   名郷直樹












治療をためらうあなたは 案外正しい EBMに学ぶ医者にかかる決断、かからない決断

2008年第1刷発行。
医師である名郷直樹氏による著書。
「根拠に基づく医療」を基準に、わたしたちの医療機関との関わり方を提言しています。



  「検査や薬で助かる人も確かにいる。だけど、検査や薬が必要だと思われない人は、それ以上にいる。というか、必要ないと思われる人がほとんどです。」というのが著者の主張の骨子です。
この手のものって、ほんとうに難しいですね


こちら
  『テレビじゃ言えない健康話のウソ』 中原英臣 でも、同じような問題がでてきます。
結局のところ、個人の利益と集団の利益が合致しないところで、医療や医療費の問題がどうしても棚上げされてしまうのでしょう。


「本書が強調するのは、これくらいは放っておいても大丈夫だよということであったり、治療をどんなに一所懸命したって、これくらいはうまくいかないよ、そんなことです。」(P4)
~すべて医師にまかせる、薬を飲む・飲まない、自分で生活習慣を改善させる、むしろ病院には行かない、といった幅広い選択肢を提供することで、読者に豊かな選択肢を提供したいというのが、こちらの1冊です。


高血圧・高コレステロール血症・糖尿病・かぜ・インフルエンザ・腰痛・花粉症・アトピー性皮膚炎・喘息・胃潰瘍・虫垂炎(盲腸)・ガン検診・うつ病


について、各項目ごとに詳述しております。




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