2012年5月16日水曜日

患者の3人にひとりが涙する

『腰痛は99%完治する』  酒井慎太郎 の続きです。


「当院では、最低でも30分は時間を割き、症状をはじめとした患者さんのお話をじっくりとお聞きする方針をとっています。」(P8)
「みなさん、その痛みがどこからくるのか、自分でもなかなか理解できず、病院でもあまり相手にしてもらえず、仕事仲間などにも理解されないまま、ずっとひとりで闘ってきたわけです。ですから、その原因や苦労を“ちゃんとわかってくれる相手”にやっとたどり着けたということが、相当にうれしいのだと思います。」(P9)
~腰痛の苦しみを抱えながら、あちこちの医療機関をめぐり、その結果3分間診療で、「はい、湿布」という感じだった患者さん。
そんな患者さんにとって、30分も自分の話、苦しい胸のうちを聞いてくれるのは、それだけで涙が出るほどうれしい、というのは察しがつきます。
しかも、本まで出して、テレビでも活躍する著名な先生に対応してもらえたら…

これって、ある種のカウンセリングですよね。
腰痛の原因の8割が、ストレスといわれています。(※ NHK あさいち ぎっくり腰 2 )
じっくりと話を聞いてあげるだけで、患者さんのストレスが除去される可能性が考えられます。
その結果、ストレスを起因とした腰痛が治った、という図式が一番論理的かと思われます。



結局のところ代替医療は、こんな感じに落ち着くということなのですかね。

「これは、絶対効く」という前もって刷り込まれた バイアス効果

「施術者による丁寧な応対」からくる カウンセリング効果

「施術者の自分の施術に対する信奉、及び被施術者の信奉」による 大いなるプラシーボ効果


う~ん、まだまだ勉強しないとわからない世界です…。


> 患者の3人にひとりが涙する 2