2012年5月24日木曜日

健康と健康促進法に絶対はない

「○○はからだによい!!」「○○で、病気が治った」とよく見かけます。

多くの場合その人(発案者や感想を述べている人たち)に効果があったという意見であり、それが万人に対して必ずしも効果があるかといえば、なんとも言えないのが本当のところでしょう。



まず第一に効果をきちんと検証していないと思われます。

多くの場合、隅に小さく「これは個人の感想です」と出ていますね。

そして、なにより人間って本当に個人差があるんですよね。
からだの大きい、小さいという差異があるように、からだの内部、内臓にも個人差(差異)はあるのです。


酒は“
百薬の長”といわれています。
しかし、まったくアルコールを飲めない・受けつけない人には、お酒は毒以外の何物でもありません。
また、からだによいとされている玄米ですが、(わたしも玄米食を実践しています)消化の際負担がかかるので、胃腸の悪い人にはあまり勧められません。

お酒(わたしも大好き)にしても玄米にしても、元のからだが健康で、少しくらいからだに負担をかけても大丈夫な人だから受けつけられるという要素があるのかもしれません。
つまり元々健康な人だからこそ、何を食べても飲んでも、そのまま健康を保っているだけ、という現象なのかもしれません。

それに加えて、当然そこには「これを食べれば(飲めば)健康になれる」という 
プラシーボ(プラセボ)効果 もあるでしょうし。

ただいつの世も「過ぎたるは及ばざるがごとし」であります。


高度経済成長以前の日本は明らかに摂取カロリー不足でした。

つまり、栄養の足らなすぎ、ですから栄養の補給がなによりも健康対策でした。

ひるがえって今日の日本は、明らかに摂取カロリー過剰です。

ですから、栄養(というよりもカロリー)の摂取制限が健康対策になっているのです。

健康対策としては、多すぎるものは少なく、少なすぎるものは多くする、という基本的なバランスを個人の生活に照らして考えるべきですね。