2012年5月2日水曜日

『青木雄二のゼニと病気』  青木雄二



青木雄二のゼニと病気 (プレイブックスインテリジェンス)
2003年第1刷発行。
『ナニワ金融道』でおなじみの青木雄二氏著。



独断や偏見としか思えない記述もところどころあります。
でも、この人独特の哲学的な思考で、病気や介護、医療を論述しているので、ファンならずとも楽しめる1冊です。

「病気には、医者が治せる病気と、医者にかからなくても治せる病気、医者にも治せない病気がある。」(P176)
~これくらいのことは、前提条件として、ひろく一般に根付いてほしいものです。

さらに著者の毒舌に対して、「病気には自分で招く病気もある」と加えたいですね。
著者は、“腱鞘炎”と“膵炎”という“病気”にかかり、苦しんだそうです。

でも、腱鞘炎は漫画の描き過ぎ、膵炎はお酒の飲みすぎによるものです。
自らが招いた病気と、はからずも病気になってしまった病気を、一緒くたにするのはいかがなものでしょう。

ちなみに、この著作が、奇しくも遺作になったようです。