2012年5月18日金曜日

“お客さまは神様”か??

「お客さまは神様です」と言われたり、それに反論するように、「いやいや、お客を神様扱いしてはいけない」 と言われたりもします。
まぁ、実のところ、“お客さまが神様”かどうかはわからないのでしょうが…。



昨日読んだ『もっと「脳にいいこと」だけをやりなさい!確実に自分を変えていく法』(マーシー・シャイモフ著)の中に、

「…人はみんな、内側に神さまがいる…」という挿話がありました。(P181)

人にはみな内側に神様がいるのだから、人としてではなく、神様として人と接しなさい 、という教えです。

このことをヒントにすれば、“お客さまが神様”ではなく、すべての人が神様なので、“お客さまも神様”ということになります。

“お客さまは神様”というとき、“お客さまは神様”なのだから、お客さまの理不尽な態度や不躾な注文にも「ハイハイ」と応えましょう、というようなニュアンスがあるような気がしていました。
だから、反論として「いやいや、お客を神様扱いしてはいけない」 とも言われているのだと思います。

しかし、“お客さまは神様”という本当の意味は、仮に理不尽な態度であっても、不躾な注文であっても、それはお客さまの中の神様があなた(接客者)に課題や試練を与えている、ということなのかもしれませんよ、ということを示唆しているのです。

神様があなたの接客レベルや人間性、及び精神の向上をはかるために、あえてそのように試練を与えているのです。
そう考えれば、ちょっと苦手なタイプのお客さまでも前向きに対応できるようになるでしょう。


お客さまが来なくて閑→神様があなたに何かを言おうとしている。
それは今までの接客態度であったり、勤務への姿勢であったり、仕事への取り組みであったり、そのような何かに落ち度があり、反省すべきときだと暗に示しているのかもしれません。(自戒を込めて…)

お客さまの態度が横柄→お客さまは、もっと高いレベルの接客を求めているのかもしれません。
もしくは、プライベートで嫌なことがあって、ついキツく当たっているだけかもしれません。
そのようなお客さまの心のことばをあなたがわかるように、神様があなたにレベルアップを求めているのかもしれません。


精神論やスピリチュアルなものは、決して鵜呑みしてはいけません。
しかし、人間は心(感情)の生き物です。
ですから、心や感情の勉強も、とても大切ですね。

神様がいるかどうかはわかりません。
しかし、「神様などいない」とバッサリ斬り捨てる唯物的な人間よりも、神様がいると思える人間の方が魅力的な気がしませんか?