2013年10月18日金曜日

『女の腰痛は こんなに楽に 完治する』 酒井慎太郎



ミスター99%が、またまたトンデモないい本を出しましたf^_^;


女の腰痛はこんなに楽に完治する~予約7年待ちのゴッドハンドが伝授!

本書は、女性に的を絞っていますね。
内容はというと…

【女性は腰から歳をとる―-私はそう考えています。
今回どうして女性に絞った腰痛の本を出版しようと思ったか?
いちばん大きな理由は、腰痛に悩まされている女性が多いからです。当院を訪れる患者さんは、7割近くが女性です。
女性の場合、腰のトラブルがほかの身体的不調に結びついているケースが少なくありません。
今回、本書にために20代~60代までの女性300名に腰痛に関するアンケートを実施しました。
そのアンケートの結果を踏まえ、女性の腰のリアルな悩みに寄り添って書いたのがこの本です。
腰痛が治ると、肩こり、冷え症、便秘、生理痛といった不調から、美容の問題まで解消されるケースが非常に多いのです。
腰は女性にとって、美と健康を支える土台のようなもの。なんとなく怠い、調子が出ないという方、まずは腰痛から治しませんか?】
以上、アマゾンより

治しませんか?で終わっていて、どうやったら「こんなに楽に完治する」のかは、ヒントすら書かれておりませんf^_^;
まぁ、買ってください、ということでしょうね。

予約7年待ちのゴッドハンドが伝授、とありますが、医学的・解剖学的知識がそれほどない一般の人に、本で普及するよりも、ゴッドハンド先生の学校を作って、弟子の整体師に「伝授」する方が、ずっと世の中のためになりそうなのですが…

そうすれば、お客さんを7年も待たせる必要もなくなる気がします。
つうか、7年も待って、みなさん、本当に治療を受けてるんですか?!

※追記
【読書感想文】
図書館にあったので、借りてみました。
全体的によく書かれている本だと思います。1冊読めば、「なんだか、わたしの腰痛も治るような気がする!」というようなつくりになっています。
本書に書かれていることを実践すれば、かなりの確率で腰痛が改善すると思われます。
※〝こんなに楽に完治する〟というのは、どうなのかな~(;^_^A


腰痛は治ります。決して腰痛治療をあきらめることはありません。
とくに女性は、関節がやわらかく、腰痛が治りやすくできています。「治る」ということに自信を持って臨んでください。(P13)

>腰痛が治りやすくできています

ということなら、そもそも腰痛にはなりにくと思うのですが…。
酒井流の腰痛理論では、男性の腰痛は「なりにくいけど、治りにくい」、女性の腰痛は「なりやすいけど、治りやすい」とのことです。

なぜなら、それ(腰痛の原因)は、 仙腸関節 にあるからです。

大部分の腰痛はこれらふたつの関節(※仙骨と腸骨の関節=仙腸関節。管理人注)の連携プレーがうまくいっていないために起こると言っても過言ではありません。これらの関節がうまく機能しなくなると、柱の土台の連携が悪くなり、腰に過剰な荷重負担がかかるようになって、痛みなどのトラブルが現れるのです。(P22)

仙腸関節に〝引っかかり〟などの機能異常があると、仙腸関節のクッション機能がうまく働かず、腰椎の椎間板にかかる荷重負担ばかりが一方的にどんどん増えていってしまうことになるのです。(P30)

つまりは、この〝引っかかり〟が腰痛の原因となっているので、(とりあえず)その〝引っかかり〟をとれば、腰痛は改善し、+αで完治しますよ、ということのようです。

その〝引っかかり〟は、関節包内矯正(かんせつほうないきょうせい)で治るので、できれば「(1日に150人来院する)わたしのクリニックで治すのがベストですが、まぁ、テニスボールを使ってご自分でも治せますから、教えますね」という感じですf^_^;

テニスボール2つで腰痛が治る(理論が正しい)なら、こんなに世の中のお医者様が苦労されていないと思うのですが…。


最終的に、こちらの『女の腰痛は こんなに楽に 完治する』が、女性のみなさんにお勧めしている腰痛対策法は

・簡易版 関節包内矯正を習慣にする
・常に「正しい姿勢」「腰にいい姿勢」を意識する
・よく歩く

という3つです。
う~ん、最初の1つはなくても、十分に効果はありそうです(;^_^A
腰痛対策というか、健康のためには、「普段の姿勢」と「適度な運動」が大きな部分を占めていると思います。

全体を通して、それほどひどくはないので、何か腰痛の本を買ってみたいなぁ~という切迫していない感じの方には、ほどよい良い1冊かもしれません。