2013年10月2日水曜日

闘うがん患者の治癒率 2

「生きる力」は時に奇跡的な物語をつくり出す。42歳の杉浦貴之さんは、猛烈サラリーマンだった28歳の時にがんを宣告された。余命半年、2年後の生存率は0%とされた。しかし、“モデリング”というイメージ療法の成果もあり、今も元気だ。長野県の諏訪中央病院名誉院長でベストセラー『がんばらない』ほか著書を多数持つ鎌田實氏が振り返る。

28歳で余命半年のがん宣告「退院して遊びに」の思いで克服も より



別に上の記事に対して、「ケチ」をつけるつもりは毛頭ないのです。
でも、このブログの性質上、物事を冷笑的(シニカル)にみているので、そんな感じのブログの内容にならざるを…まぁ、それが「ケチ」をつけるということなのでしょうね(;^_^A

以前、「闘うがん患者の治癒率」というブログを書きました。
それと似たような事例が上の記事ですので、追記的なことを少々。


>余命半年、2年後の生存率は0%

こういうのは、あくまで統計値や平均値であって、例外はもちろんあるでしょう。
ただその例外が、上のように『がんばらない』ことで、がんを克服したのかどうかというのは、それはわからないはずなのです。
※というか、それを「がんばらない」のおかげとしてしてしまうのは、ズルイと思うのです。

つまり、

がんばらない → 全員 完治 

ならば、これはまったく問題ありません。

しかし、「がんばらない」を実践したにも関わらず、残念なことに亡くなってしまった方は統計上含まれません。
死人になんとやらです。

「がんばらない」を提唱するのであれば、がんばったけれど、完治しなかった人の例もきちんと取り上げるのが、科学的に正しいことです。

ただ、成功例だけをあげて、「この療法はすばらしい!」というのでは、どこぞの業界と同じです。
はて、どこでしょうかf^_^;

今まで頑張りすぎていた人に、そんなに頑張らなくてもいいんだよ、というメッセージだとは思いますが、あまり「がんばらない」が独り歩きしすぎるのは、どうなのでしょうね。