2013年8月9日金曜日

整体学校の是非

「人様の体を、お金をいただいて触る以上、最低限人体の基礎的な知識については持っていたほうがいいでしょう。」

「解剖学の知識がないといことは、料理に例えていうと、肉や魚、野菜、調味料、料理方法について十分な知識がないといことになります。そのようなシェフが作った料理を食べたいと思うでしょうか?」

以上、 群馬県伊勢崎 整体屋のブログ 群馬の整体学校 整体における基礎知識とは? より抜粋。


仕事として整体を行う際には、特に資格はいりません。ですから、自己流で整体術を学んで、開業することもまったくかまいません。
ただ、何も知らなければ何も始めようがありませんから、整体の学校のようなところへ行ったりします。

上の主張は、まぁ、理屈は通っています。
最低限人体の知識がある方が良いに決まっていますし、十分な知識がないよりはあった方が、それは良いに決まっています。
その主張自体は、実に正論です。

しかし、そのロジックの方向性でいうと、民間の整体の学校よりも、正規のマッサージの学校、それよりも医学部での解剖学的知識の方がよいということになります。
ですから、ロジックの中に自己存在の否定もしくは矛盾をはらむことになり、ちょっと説得力が欠けてしまうと思うのですが…。


>解剖学の知識がないといことは、料理に例えていうと、肉や魚、野菜、調味料、料理方法について十分な知識がないといことになります。

あえて反論を試みれば、整体の良さというのは、「肉や魚、野菜、調味料、料理方法に十分な知識」がないにもかかわらず、「とにかくうまい!」という料理だと思うのです。
料理の知識のある有名シェフよりも、料理自慢の主婦の手料理の方が安くておいしい、というのはままあると思います。
整体というのは、そんな立ち位置でいいと思うのです。

きちんと医療・医学として「整体」を考えているのならば、正規の医療系の専門学校に進むべきです。そうすれば、 整体であっても治療ができる のですから。

もちろん、民間レベルの整体学校でも医学部並みの授業をしている整体学校さんもあるかもしれませんので、判断は生徒さんに委ねるしかないですけどねf^_^;

やはり、突き詰めるとこんな感じになってしまうのでしょうね。
→ 整体をもっとメジャーな産業に