2013年8月25日日曜日

コーヒー4杯以上で早死に? 典型的な“交絡”

コーヒー4杯以上飲むと早死にする? 米研究チーム「若い人は飲みすぎ気をつけて」
http://news.livedoor.com/article/detail/7981900/

55歳未満で週に28杯以上(1日に4杯以上)コーヒーを飲む人は早死にするという研究結果がアメリカで出た。

死亡率は男性で56%増、女性で2倍にもハネあがり、とくに若い人は「コーヒーの飲みすぎに気をつけたほうがいい」という。

早死にいたる詳しいメカニズムは不明

研究結果は2013年8月15日、医学専門誌「メイヨー・クリニック紀要」に掲載された。米ルイジアナ州ニューオーリンズの心臓専門医、カール・ラビー博士らが、20~87歳の男女約4万人を16年間にわたって追跡調査し、55歳未満でコーヒーを1週間に28杯(1日平均4杯)以上飲む人は、飲まない人と比べて死亡率が男性で56%高く、女性では2倍に上ることが分かったという。
カップ1杯は約240ミリリットルの計算。適量の場合や55歳以上の年齢層では有意な差はみられなかった。

研究チームは「最近の研究では、コーヒーは効酸化作用がある食品のひとつで、炎症や認知機能にも良い効果があるということもわかっている。しかし、逆にカフェインがアドレナリンの分泌を促したり、インスリンの働きを抑制したり、あるいは血圧や、動脈硬化の要因と示唆されているホモシステインのレベルをあげたりすることにも留意するべきだ」とし、「とくに若い人はコーヒーの飲みすぎに気をつけたほうがいい」と警告している。

ただし、調査ではどのようなメカニズムがコーヒーと死を結びつけているのかはまだ判明していない。カフェインを減らせば結果に影響が出てくるのかどうかなど、不明瞭な点が多く残っている状態で、さらなる研究が必要という。

そのため、研究チームはコーヒーを大量に摂取する人は喫煙者である傾向があり、循環器に良い運動をしたがらないということも重要である、と論文中で指摘している。また、循環器系の病気による死亡率には、コーヒーとの関連がみられなかったという。

以上転載

まぁ、よく読んでみると、なにも意味をなしていない記事だとわかります(;^_^A

健康に関するニュース記事では、これが体に良い/悪い、というものが多々あらわれます。
そのほとんどに因果関係は認められず、ほとんどのものは「交絡」という状態です。

カフェインによる刺激性・中毒性の高いコーヒーを、1日に何杯も飲むような生活を送っているということは、生活も不規則であったり、ストレスも相応にたまっているでしょう。
ですから、コーヒーが体に悪いのではなく、コーヒーを1日に何杯も飲む生活が健康を害している可能性が高いのです。
その要因の1つとして、「コーヒー」が考えられるだけで、「コーヒー4杯以上飲むと早死にする」ということにはなりません。
※まぁ、タイトルに「?」もついてますし、最後の指摘を読めば、タイトルを煽った感じにしているのは読み取れますが。

また、健康系の難しさは、こっちの病気にならない代わりに、あっちの病気になってしまうということもあるのです。

わかりやすいのが、たばこをやめて肺がんのリスクは減るが、その分糖尿病のリスクは増える、といった感じです。
キャスターの小倉智昭さんは、たばこをやめたら、糖尿病になったそうです。もちろん、その因果関係はわかりませんが、こちらのリスクは減るが、別の病気のリスクは増えるというのは、考えられることだと思います。