2013年8月16日金曜日

痛くなければ足ツボじゃない?



今でもときどき「足ツボって痛いですか?」と聞かれます。
わたしの施術する足裏オイルは、すべらす感じのやり方なので、痛くはなく「痛キモチいい」くらいのものです。

わたしの場合、体中の関節がスプリングが効いているような感じになっていて、指を使って強く押すことは非常に困難を伴います。
※明解に言うと、「強くは押せません、無理です、ごめんさなさい」といった具合です(;^_^A
※※その代わり、“あたり”が柔らかくなるので、程よい圧が好きな人にはもってこいです。いわゆる「あま指」というものです。

そもそも、どのマッサージの本にも、「強ければ効果がある」なんて言葉はなく、単にお客さんの頭が「強い=気持ちいい」と思っているだけのことなのです。

施術業を客商売と考えるならば、そういったお客さまの要望=強く押すことを追及するのも、正しい選択かと思います。しかし、事故の発生確率を高める懸念がありますし、なにより自分は前記の理由により、強押しはできません。

しかし、「強い(押圧)=うまい」と思っているお客さまは少なからずおりまして、とくに足ツボが好きな方に、その傾向は顕著にみられる気がします。

強くなければ、効果はない
痛くなければ、足ツボではない…

とハードボイルド張りに思っている方は少なくないような実感です。
※ちなみに上の文句は、レイモンド・チャンドラーの小説に出てくるフィリップ・マーロウのセリフのパクリです。

「タフでなければ生きて行けない。
優しくなれなければ生きている資格がない」



もともと、わたしが勉強したのは英国式のオイルをつかったフットリフレクソロジーで、それはサムウォークなどというテクニックがあるような、非常に優しいタッチの足ツボ療法なのです。


※サム(thumb)=親指。イモ虫が這うような感じに、親指を動かすテクニック。


「痛い!痛い!痛い!」と叫ぶのは、あれは東洋式、とくに台湾式の足ツボです。
台湾と言えば、漢方のお国柄でもあり、実はそこにタネがあったんですね。
※これは、都市伝説的な情報なので、話半分にお読みください。

台湾式の足ツボの場合、実は足ツボ自体は、 フロントエンド なのです。
わざと痛くなるようなやり方で、足つぼを行い、お客さんに「痛い」と言わせるのが、キモなのです。
お客さんが「痛い」と言えば、

「あぁ、ここですか、だいぶ、胃腸が弱ってますね」と、「痛いところ=悪いところ」というように誘導するのです。
そして、足ツボが終わったときに、「胃腸にはこれがいいですよ~」と高額な漢方薬をすすめるというのが、台湾式足ツボの本筋です。

最後に漢方薬を売るやり方は、本場でしかできないので、(※日本では漢方薬は薬剤師ではないと売れない)日本では台湾式足ツボのフロントのところだけ、つまり、痛い足ツボだけが定着したということになります。

バキバキ整体や痛い足裏マッサージ…。うまい人にやってもらうと気持ちいいので、完全否定する気はありませんが、リスクを考えると…う~~んといったところですねf^_^;


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